介護職は高齢化社会にあって欠かせない職業ですが、慢性的な人手不足もあり、介護現場の働き手たちには様々な負担がかかっている状態です。
実際にはどんな不満や問題が介護職に起きているのでしょうか。
体力面の辛さや賃金の低さ、社会的地位の低さなどがまず挙げられます。
この他、若い女性を中心としたライフステージの変化、職場の人間関係、施設増加に伴う管理職不足といった問題があり、それぞれ介護従事者の不満の原因になっています。
特徴的なのは、介護の仕事そのものへの不満は少ないことです。
介護にやりがいを感じている職員は多く、問題の多くは人手不足が遠因で、既定の人員が確保できれば解決に向かうものもあります。
国の施策で介護職の人員増加はすでに始まっており、それに伴って働き手の環境整備や賃金の見直しも着手されています。
現状に不満がある職員は、視点を変えて10年後の介護環境を考えてみるといいでしょう。
今、始まっている改善策が実現していけば、そのとき管理職として働いている自分は社会的な地位や賃金も高くなっているはずです。
他の職業と比べて介護業界は安定性がありますから、目の前にある不満や問題だけに目を向けてしまうのは勿体ないかも知れません。
とはいえ、抱えきれないほどの大きな問題があるなら、勤めている施設を移る方法もあります。
介護施設は増加しており、環境が整備された新しい職場は数多くあります。
自分がいる介護の現場は世の中のごく一部だと考えて、狭い視野にとらわれず、将来展望や転職も考慮に入れた前向きな働き方をしていきましょう。